交番にやってきたジジイ、頭から手ぬぐいをほっかむりして、すでに酔っ払い状態です。
「オレぁ自分のうちがどこなのかは、判ってんだ。スカイツリーの下だ。」
「オレぁもう75だよ。目はいいんだ。」
「今日は豪勢だね。スカイツリーが2本立ってる。」
巡査は元気そうでお若く見えますよと嫌がらず対応してます。えらいなあ。
自転車屋に千鳥足でやって来たジジイ、
「乗るたびにハンドルがフラフラして、家に帰るまで三回も転んじまった。この自転車は危なくてしょうがない。どこかネジが緩んでいるみたいだから直してくれ。」
「ハンドルもネジもどこも緩んでないよ。緩んでるのはあんたの方だ。」
酒飲んで自転車に乗るんじゃあないよ。
定食屋でジジイが酔っ払いながら、日本語のよく判らない女の子をからかっています。
「あんた、歌うたってるヘリウムの女の子に似てるよ。」
「ヘリウム?パフュームだよ。おじさん。」
「そうそう、そのバキュームだ。」
「パフュームね。三人の誰に似てるの。」
「もちろんランちゃんだろう。そっくりだ。」
「キャンディーズ?そんなの、わっからないよ。」
「なに?日本語が分からないのか?」
「ちがうよ、おじさんの人間が、わけわっからないよ。」
「そりゃあ悪かったなあ。悪いと思ったら素直に俺に謝れえ。」
出たなあ、酔っ払いの訳が分からないサイテーな理屈が。
我が身を振り返って反省、反省。