昔むかし、雨に打たれた太田道灌が雨具を借りようと一軒のあばら家に立ち寄った時、中から美しい娘が現れて「恥ずかしながら、、。」と差し出したのは一輪の山吹の花と歌一首。
「ナナヘヤヘ、オトハスレドモヤマブキノ、ミノヒトツダニ、デヌゾカナシキ」
「ウム、この娘御は便秘であったか。」
はたと気づいた道灌は印籠からイチジク浣腸を出し与えたというお話。
めでたし、めでたし。ダイエットに便秘は大敵ですね。
本当の歌は「七重八重、花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだに無きぞ悲しき」と雨具を借りるのを断られた話です。
墨田区の横川法恩寺に太田道灌の碑、東駒形にはイチジク製薬本社、写真は業平の和菓子屋さん森八です。