「子どものランドセルが重くて、姿勢が悪くなるのが心配」という相談を受けました。
私が子どものころには教科書なんて持って帰ったことはないです。どうせ宿題もやらないんだから、教科書はいりませんでしたね。
さて、子どものスポーツでやってはいけない事、それは荷重による筋力トレーニングです。
オンブで競争するのでさえ止めるべきだという指導者もいます。
筋肉が伸びるよりも骨が伸びるほうが早い成長期に、筋肉が重く硬くなるような筋トレをすると、筋肉が骨の成長を引っ張るように邪魔し、思春期の女子に起きやすい側弯症、男子はO脚、膝の故障にもつながります。
筋肉細胞は鎖のようになっていて、毎日のストレッチや伸ばす運動で細胞の輪が増え、筋肉が伸びていきます。
運動能力を高めるにも体重が軽いうちにジャンプを身につけることが良いですね。
若い女性で「子供のころから肩こりがひどくて、ランドセルが背負えませんでした」という方が来院されたことがあります。
働く女性のハンドバックの重量が3㎏を越えていて、肩こり、首、腕、背の痛み、腰痛の要因になるという学会報告がされていますがランドセルも同様です。
今の小学2年生の平均的なランドセルの重量は5㎏を越えているという調査結果が出ましたが、医学的な指針では体重の10%以下にすべきであるといわれています。
体重20㎏代の低学年がランドセル、手提げ、水筒をもって通学するのはきついでしょう。重いランドセルは百害あって一利なしですね。